【フルリノベモデルハウス】インスペクションを実施しました

 

みなさんこんにちは。

リノベーションスタジオRENOELの三宅です。

 

モデルハウスにするために改築予定の上平尾中古物件ですが、

先日インスペクションを実施しました。

 

「インスペクション(建物状況調査)」とは、建築士の資格を持つ検査員が

第三者的な立場で建物を目視、動作確認をした上で「住宅の現状の検査」

行うことです。

 

検査では床下や小屋裏に潜ったり、壁を剥がしたりして建物の現状の

耐震、断熱、劣化状況等を確認します。

 

果たして築26年の中古物件の状態はいかがだったでしょうか?

 

結果はこのような報告書になって届きます。

 

 

【外壁】

外壁にはチョーキング現象が起こっていました。

外壁を触ると手に白い粉が手につくことが、チョーキングのサインです。

これは塗膜の表面の樹脂が劣化している状態です。

また、浴室周辺の外壁には雨漏りの形跡があり、外壁が一部欠損していました。

 

【基礎】

基礎部分は1ヵ所クラックが確認出来ました。

「クラックスケール」というひび割れ幅を測る定規で確認すると、

幅が1.5mmでした。

品確法では「ひび割れ幅」と「構造上の瑕疵が存在する可能性」を

関連付けた基準を定めています。

幅0.3mm~0.5mmが瑕疵が存在する可能性が低い黄信号、0.5mm以上は

瑕疵が存在する可能性が高い赤信号という位置づけになります。

今回の幅は1.5mmでしたので赤信号ということになり、補修が必要です。

 

【床下】

 

 

 

床下検査でも確認事項は多くあります。

主な確認事項としては

・基礎の構造がべた基礎か布基礎か?

・湿気の有無

・シロアリの蟻道がないか

・土台の腐食状況

・配管の水漏れ

・断熱材の有無

などを確認します。

 

今回の物件は布基礎、さらに蟻道の確認が出来ました。

ただ目視した限りでは、シロアリによる木部の被害は確認できなかったので一安心です。

 

その他にも小屋裏の中を確認し雨漏れや断熱材の確認、家の傾き、雨樋や

屋根の劣化状況等を確認しました。

 

他にも指摘事項は多々ありましたが、当初予想していたよりも補修・改修する箇所が増えそうです。

 

これからこの結果を基に、断熱性や耐震性を向上させるためにどのような改修をしていくのかを

社内でプランニングしていきます。

 

 

インスペクションは床下や屋根裏に点検口があれば、非破壊検査の為住みながら検査が可能です。

費用は相場では6万円程度となっています。

ご自宅のリフォームをお考えの方や中古物件を購入予定の方は、まずインスペクションを実施してみて

建物の状況を把握しておくことをオススメいたします。

 

 

上平尾の物件は完成したらモデルハウスとして公開し、その後は売却する予定です。

完成しましたら見学会も開催予定ですので、ご興味のある方はお気軽にお問合せ下さい。

 

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